
専念寺の沿革
明治時代、日本でも有数の銅山となっていた足尾銅山には、日本各地から多数の人々が集まり、抗夫として働いていました。そうした人たちの中には、真宗王国と言われた北陸の出身者もたくさんいましたが、足尾には浄土真宗の寺院が無かったため、抗夫たちは、足尾銅山経営者の古河市兵衛に、浄土真宗僧侶の不在を訴えました。
抗夫たちの願いを聞いた古河市兵衛は、東京の築地本願寺へ僧侶の派遣を要請します。それに応えて足尾に来たのが、栃木県下野市出身の藤本有教でした。
有教は、銅山で働く浄土真宗信徒の要望に応えて精力的に布教活動を実践し、明治22年には、足尾町内の下間藤に専念寺を建立します。さらに有教は、町内の通洞や小滝、茨城県の日立など、複数の説教所を建設し、活動を拡大していきます。
昭和48年に足尾銅山は閉山となりましたが、昭和55年、もともとは通洞説教所であった現在地に専念寺の寺基を移し、現在に至ります。




主な行事
1月
3月
7月
8月
9月
11月
元旦会
新年を迎え、生かされている身のしあわせを喜び、お念仏の生活の第一歩をふみだす法要です。
春季彼岸会
彼岸とは、向こう岸という意味で、こちら側を此岸といいます。私たちが生かされている、此岸という迷いの世界を離れ、さとりの彼岸であるお浄土に至ることのできるみ教えを喜び、仏さまとのご縁を深めさせていただきます。
盂蘭盆会
私といういのちが今日あることのご縁を思いながら、お浄土に往生された亡き人をしのび、阿弥陀さまのお慈悲への感謝のお念仏をいたします。
盂蘭盆会
7月のお盆には、足尾町内をお参りさせていただきますが、8月は、町外に出られたご門徒のお宅をお参りさせていただきます。
秋季彼岸会
春のお彼岸と同様、阿弥陀さまの本願の船に乗せられて、彼岸に至ることのできる身のしあわせを喜び、仏さまとのご縁を深めさせていただきます。
報恩講
お念仏のみ教えを私たちに伝えてくださった宗祖親鸞聖人のご遺徳をしのびつつ、お念仏の味わいを深めさせていただく法要です。
永代経法要
永代にお経が読まれる、という意味から、ながくお寺が存続し、仏教が繁盛し続けるように、という思いでお勤めいたします。