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浄土真宗本願寺派の仏事 -作法に関すること-

お念珠​はどのようなものがよいのか

お念珠は、読経やお念仏の数を数える道具として使われることもあるため、数珠と呼ばれることもありますが、浄土真宗では、数を数える道具としては用いず、合掌礼拝するときに、阿弥陀さまへの感謝を表すための礼儀作法のひとつとして身につけます。そのため、数珠とは言わずに、念珠という言い方が一般的に用いられます。

お念珠の種類について、材質や色に決まりはありませんが、男性はひも房の単念珠、女性は切り房の単念珠が多く用いられています。合掌するときに、お念珠を両手にかけられるよう、手の大きさに合わせてお選びください。

念珠

お焼香はどうすればよいのか

お香も、仏さまへのお供えです。そして、お参りされたすべての人にゆきわたるお香のかおりから、分け隔てなく私たちに注がれる阿弥陀さまのお心にふれさせていただくのです。

お焼香をするときは、まず、焼香卓の一歩手前で、ご本尊に向かって一礼します。それから前に進み、お香をつまみます。つまんだお香は、そのまま香炉にくべます。お香は、「私がお供えする」ものであり、「仏さまからいただいた」ものではありませんから、お香をおしいただくことはしません。また、焼香の回数は1回です。そして、合掌をし、お念仏をとなえてから礼拝します。後ろに一歩さがり、再びご本尊に一礼し、自席にさがります。

​また、お線香の場合、浄土真宗においては、お線香を立てずにねかせます。香炉に合う長さに折り、横にねかせるようにお線香をあげてください。お線香を立てるのは、お線香が燃え尽きるまでの時間がわかりやすいようにするためとも言われますが、浄土真宗ではお線香で時間を計りながら修行するということはありません。お線香を立てると倒れたときに危ないですし、何本も立てられているときなどはヤケドの危険もありますから。

焼香
盆・彼岸

お盆やお彼岸は何をすればよいのか

お盆もお彼岸も、ご先祖のご恩に報いる思いから阿弥陀さまとのご縁をいただき、本願他力によって救われていく我が身を喜ぶものです。普段の生活のなかで、ついつい仏さまに背を向けてしまいがちですが、この時期だけでも、仏さまにしっかり手を合わせ、お墓参りもしたいものです。

お盆やお彼岸の期間中、どうしても都合がつかなければ、日にとらわれず、都合のよいときにお参りください。

宗派や地域によっては迎え盆や送り盆が行われますが、仏さまは、いつも私に寄り添ってくださっています。お盆の期間中だけ帰ってきて、そばにいてくださるわけではありませんから、特別に精霊棚を準備してお迎えする必要はありません。

お盆もお彼岸も、お菓子や果物などをお仏壇にお供えいただき、自分の今日あることのご縁を思いながらご先祖に感謝し、阿弥陀さまへの感謝のお念仏の日となるようお過ごしください。また、お供えした果物などは、お盆やお彼岸が終わるまで下げてはいけない、などということはありません。傷む前にお下げし、仏さまからのお下がりをおいしくいただいてください。

布施

お布施の表書きはどうすればよいのか

お布施は、阿弥陀さまへのお供えとしてお寺に納めていただくものです。

仏事に際してお寺に納める金封には、「御経料」や「御礼」とはせずに、「御布施」とお書きください。

ただ、永代経法要につきましては、永代にお寺が存続し仏教が繁盛し続けるようにお勤めされる、寺院護持の意味合いの強い法要ですから、「永代経懇志」と表書きをして納められたほうがよいでしょう
また、他家の法要に参列する場合、通夜や葬儀であっても、浄土真宗の門徒であれば、故人の霊に捧げるものではなく、仏さまにお供えするものですから、「御霊前」ではなく「御仏前」と記しましょう。あるいは、「仏前にお供えするお香の代金として使っていただきたい」という意味をこめて、「御香資」や「御香典」と書かれてもよいでしょう。

浄土真宗本願寺派

専 念 寺

〒321-1523 栃木県日光市足尾町松原4-1

℡ 0288-93-2509

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